今から23年ほど前にお教室を開設した頃、
発売されたばかりのル・クルーゼの鍋が欲しくて・・・
中々踏み切れなかった私に
義母が「そんなに欲しいなら・・・」
と買ってくれたのが18㌢の鍋でした。
それまでの鍋はステンレスなど
キッチンで落ち着く色の物が大半で
テーブルに置いた時
パーッと華やかになるほど
カラフルな色に
惹かれたのもル・クルーゼでした。
そんな私が選んだのは
やはり大好きな❝白色❞でした。
嬉しくて、買ってもらった鍋で
大好きなご飯を炊いたり、
お菓子や煮込み料理を沢山作りました。
勿論お教室でも、鍋を使ったメニューを考えてお披露目しました。
鍋を使った日のレッスンは、主役は私ではなくて
ル・クルーゼの鍋であったのも懐かしく思い出されます。
あるクラスでは、始めから終わりまでずーっと
ル・クルーゼの鍋が話題で、
次のレッスンの時には、
4人グループで、オレンジを購入した一人を除いた
残りの方が、白を購入したほど人気の鍋でした。
ル・クルーゼの鍋の最大の特徴は、
赤にオレンジ、ピンク、青、緑、白・・・と
カラフルなカラーバリエーションがあることですが、
内側は白色で、食材がちゃんとわかるのもいいのです。
1925年にフランスで生まれたこの鍋は
鋳物ホーロー製で熱伝導率がよく、
蓋が重いので、ご飯も炊けます。
煮込み料理や、蒸し煮にも威力を発揮する。
おしゃれな料理が簡単にできることも、
人気を後押ししたのではないかと・・・
中華料理を習っていたころ、
いつも作る「藦芋鶏翅(モウユジーツー)こんにゃくと鶏手羽肉の煮物)
をル・クルーゼで作ったら、いつもと同じ時間で作ったのですが、
味が染みていて、とても美味しかった事が。
見た目だけではない、鍋が生かされた事だと実感しました。
秋に出回る紅玉で
この18㌢を使って
大好きな❝タルトタタン❞を焼きます。
近頃は大きい鍋を使うことが
多くなっていましたが、
タルトタタンは
この18㌢が一番しっくり
出来るサイズで、大活躍しています。
今では大小さまざまな、沢山の鍋がありますが、
この18㌢のル・クルーゼは、私の原点だと思っています。
お教室が始まってこの鍋が登場したら、
「あの鍋だ!」と思い出して下さり、
私同様に、可愛がっていただけたら倖せです( ^)o(^ )